フラダンスの歴史
フラダンスの歴史について
フラはハワイの伝統的な歌舞音曲で、以下の4つの意味を含む総称です。
- ダンス
- 演奏
- 詠唱
- 歌唱
総合芸術であると同時に宗教的な行為でもあるので、 日本の能楽と同じように、ただの「ダンス」や「音楽」だけの概念では捉えられないものがあります。 その、フラを学ぶための教室を「ハーラウ(ハラウ)」と呼び、教師を「クム」と呼びます。
フラの起源
フラのルーツについては諸説あります。なぜなら、古代のハワイは無文字社会だったからです。 元来、フラは神々の踊りとされ、人々は火の女神「Pele(ペレ)」や、その妹の女神「Hiʻiaka(ヒイアカ)」の舞う姿を見て、それを真似るようになったと言われています。
ハワイは日本と同じような「八百万の神々」といった、海・山・太陽などの自然から人々の生活、踊りに至るまで万物に対して神が存在するとされていたのです。 ハワイに古くから伝わる神話の中にもフラに関する事が書かれているんですね。
フラが初めて文字で記録されたのは、15世紀中ばから17世紀中ばまで続いた、ヨーロッパ人によるインド・アジア大陸・アメリカ大陸などへの植民地主義的な海外進出をいう大航海時代にまで遡ります。 キャプテン・クックがハワイを発見したのが1778年です。
先ほど、フラの種類は2種類に分類すると説明させていただきましたが、細かく分類すると何十、何百にまで及ぶとされています。文字による継承がされなかったため、その数は定かではありません。 文字が無かった時代に、神々の伝説や先祖の話を伝えるコミュニケーション手段として 言葉では伝えきれないものを踊りで表現したのです。
日本のフラ人気
日本でもフラの人気は高まっています。 2014年現在、フラハーラウは日本全国に300以上あると言われ、フラ人口はおおよそ60万人~100万人を越えると言われています。
2002年には約25万人とされていたフラ人口ですが、10年前に比べハラウの数も3倍~5倍になっているので、 フラ教室がない都道府県もなくなり、現地の人も驚くほど日本でのフラ人気は高まっています。